空き家になる実家、誰が管理しますか?
■「そのうち考えよう」が一番危険です
「親が施設に入ったので、実家が空き家になった。」
「相続したけれど、自分は遠方に住んでいて管理できない。」
このようなご相談は年々増えています。
実家は「誰も住んでいないだけ」と思われがちですが、実際には空き家になった瞬間から、所有者や相続人にはさまざまな責任や負担が発生します。
そして、多くの方が「何をすればいいのか分からないまま時間だけが過ぎてしまう」のが現実です。
今回は、空き家になった実家を放置することで起こるリスクと、早めに専門家へ相談するメリットについて解説します。
■空き家になった実家で起こる5つのリスク
① 建物の老朽化が一気に進む
人が住まなくなった住宅は、驚くほど早く傷みます。
- 雨漏り
- シロアリ被害
- カビの発生
- 配管の劣化
- 庭木や雑草の繁茂
定期的な管理をしなければ、資産価値は年々低下してしまいます。
② 近隣トラブルの原因になる
空き家は所有者だけの問題ではありません。
例えば、
- 雑草が道路にはみ出す
- 枝木が隣家へ越境する
- 害虫・害獣が発生する
- 台風で屋根瓦が飛ぶ
こうした事故が起きれば、所有者が責任を負うケースもあります。
③ 維持費は住んでいなくても発生する
誰も住んでいなくても、
- 固定資産税
- 都市計画税
- 火災保険
- 修繕費
- 草刈りや清掃費
などの費用は毎年かかります。
「使っていない家に毎年何十万円も支払っている」というケースは決して珍しくありません。
④ 放置すると税負担が重くなる可能性も
管理不全の空き家は、行政から改善指導や勧告を受ける場合があります。
状況によっては住宅用地の特例が適用されず、固定資産税の負担が大きく増える可能性もあります。
⑤ 相続人同士のトラブルにつながる
実家は相続財産の中でも最も揉めやすい財産の一つです。
例えば、
- 売りたい人
- 残したい人
- 貸したい人
それぞれ意見が異なると、話し合いが進まないまま空き家だけが残ってしまうこともあります。
時間が経つほど相続人が増え、さらに話がまとまりにくくなるケースも少なくありません。
■「誰が管理するか」を最初に決めることが重要です
空き家問題は、「売るか残すか」よりも前に、誰が管理するのかを決めることが大切です。
管理する人が曖昧なままだと、
- 郵便物が放置される
- 草木が伸びる
- 修繕が遅れる
- 売却のタイミングを逃す
など、小さな問題が積み重なってしまいます。
■実家は「資産」ではなく「負担」になることも
「親が残してくれた家だから。」
もちろん大切な思い出が詰まった家です。しかし、
- 誰も住まない
- 活用予定がない
- 管理する人もいない
このような状況では、実家は資産ではなく負担になってしまう可能性があります。
早い段階で方向性を決めることで、
- 売却
- 賃貸
- 建替え
- 解体
- 相続対策
など、選択肢を広く検討できます。
また、一定の要件を満たせば、相続した空き家を売却する際に譲渡所得の特例が利用できる場合もあるため、税務面も含めて早めの確認が重要です。
■税理士に相談するメリット
空き家の問題は、不動産だけの問題ではありません。実際には、
- 相続税
- 固定資産税
- 譲渡所得税
- 生前対策
- 遺産分割
- 相続登記
- 売却タイミング
など、多くの専門分野が関わっています。
税理士が全体を整理し、必要に応じて司法書士や不動産会社などの専門家と連携することで、よりスムーズな解決につながります。
■まとめ
実家が空き家になると、「まだ大丈夫」と思っている間にも管理費や税金、老朽化などの負担は積み重なります。
大切なのは、問題が大きくなる前に現状を整理し、今後の方針を決めることです。
「まだ相続していないから」「売るかどうか決めていないから」と先送りにせず、一度専門家へ相談してみませんか。
たくえす税理士法人では、空き家に関する相続・税務・不動産活用について、お客様の状況に合わせたご提案を行っています。
空き家になる前のご相談が、将来の大きな負担を防ぐ第一歩です。
心当たりがございましたら、たくえす税理士法人にご相談ください。


